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治療からリハビリへ

以前の記事で睡眠の質を高めてよく寝られるようにすることが治療の第一歩だったと書きました。

そのために、睡眠薬を処方してもらいました。この睡眠薬は睡眠導入剤的で、睡眠薬を飲んで早く休んでしまったときは一定時間眠ると、それが夜中の三時でも目が覚めてしまい、それから寝られなくなるという悪循環もみられましたが、脚が痛いとか息苦しいとかテレビを見ていて胸がぎゅっとくるというような時に、飲めば30分程度で寝入ることができ、つらい状態をリセットする方法もあるというだけでずいぶん気が楽になったと思います。連続して睡眠薬を飲むことはなく寝ることによる切り替えは概ね効を奏したと感じています。

基本的には脚の痛みは、外科から接骨院、そして接骨院で紹介された別の外科に通院して治療していったのですが、痛み以外にも足が自由に動かないという状況があり、そちらはリハビリで筋力アップしましょう、リハビリで回復させましょう、という治療方針が立ちました。このことは、痛み止めの治療から、筋力を使い動かない脚を動くようにするとための治療でした。父は律義に週二回通い、母を車に乗せて買い物に出ていました。 

ただ、今思うと、この頃は気持ちが悪いことを理由に食が全く進まなくて、父の体重も下げ止まるところを知らず、脚はまるでごぼうのようになってしまい、本当にこれは寿命なのかもしれないと思っていました。

体調の悪いことを理由に家にこもり、なんとか脚の動きを取り戻して運転免許の更新をクリアすることばかりを考えていた父がようやく、からだを動かして動き回れるだけの回復にシフトし始めた事は後々考えると、とても良いことでした。トレーニングは近くの小さな公園での鉄棒エクササイズにもつながり、さらには介護認定を受けてデイサービスを受けようという変化につながります。

2018年の12月に介護認定で要支援2という介護必要度が低い認定を受けました。認定は僕が勧めて受けてもらいました。母も受けるように言ったのですが、基本的に高齢者は自分が介護認定を受けることが、不健康で人として独り立ちできていない証明のような気がするらしく、認定を受けることにも抵抗感を持つのが普通だと思います。僕の両親の場合もそれでした。

父は左足の大腿四頭筋がほとんど筋力を発揮できないので、膝を一定の角度以上に曲げるとそのまま体重を支えきれずに膝が折れて転倒してしまう状況です。段差には対応できず歩道が一段上がっている場所を上ることがスムーズにいきません。傾斜にも弱いので、一定の距離を歩くとなるとそのような段差傾斜で難儀してしまいます。全体的な筋力も連続した100mの歩行が厳しい状態です。結果、家にこもりがち、車の運転はできるものの、何かが起きた時にそれに対処できるか?といわれたら、とても無理でしょう・・・しかし、認定よりも車を運転できることは自分がまだ独立して暮らせることの証なのです。できるだけ運転しないようにはしても、買い物や生活用品の購入にはやはり車で出かけていました(2018年夏の状態はリハビリによって脚力がかなりカバーされてきているのと、白内障の手術も終えたので、むしろ運転をすすめています)。父は、自分が引きこもって家にいる状態には我慢できずに、転倒のリスクをおかしても散歩に出ます。迎えに来てもらってリハビリできるということだったので、それならばと介護認定を受けてくれました。母は実のところは、ひざ半月板損傷や腰の変形などがあり父よりも歩くことのできる距離は短く、痛くてどうしようもないときは近くの整形外科でアルツという注射を打ってもらいはするのですが、介護認定は一切受け付けません。

ところが、父がデイケアに行って分かったことですが、実際にデイケアを受けている人はほとんどが車いすでしか動けなかったり、歩幅が10センチほどしかなかったり、脳の働きが相当弱っているような人が多かった。おそらく、父と同じような状況の人は、認定など受けずに引きこもりの生活中心のように思います。歩行に困難を感じていてもまだ歩けている人が不自由を抱えながら援助を受けずにいるのが本当の実態であるような気がします。でも、行動範囲はぐっと狭まっていて、これが良い生き方なのかとため息がでてしまいます。

ともあれ、父は介護認定、要支援2となりました。それで、通所リハビリを受けようと施設を探したところ、突然、医者からその医者の医療機関と、別の施設でのリハビリは併用できないといわれてしまったのです。かなり強い調子で言われたので、父は問いただすこともできずに、ケアマネージャーも「できないことはないけれどねえ」という曖昧な意見で、結局リハビリではなくデイケア利用という線になったのです。父にとって、医者の言うことを聞かずに病院から突き放されたら、じぶんの脚はだれが見てくれるのかという気持ちがあったのだと思います。この点については、僕がもうすこしはっきりさせようかと言ったのですが、父がそれはいいと言い張るので、最終的には週二回のデイケアという線に落ち着き、デイケア施設に行くのですが、一人で本を読む時間が長いという現状です。まるで動けないか、普通にコミュニケーションをとることができない人しかいない。完全に動ける人と動けない人のボーダーにいる人にはデイケアは対応できていないのが現状のようです。それでも、引きこもりよりはマシと父は出かけていきます。午前と午後にわけて、サイクリングマシンと足を踏みつけるマシンのトレーニングを行い、入浴、幼稚園的アクティビティ、そして読書。送りも迎えも一番最初と一番最後で長時間くるまに揺られているようです。

今は、かなり脚力が回復してきている(大腿四頭筋はだめです)ので、転倒も少なくなりました。そろそろ、デイケアではなくて、僕が移動を担い活発な生活行動を取り戻すべきではないかと強く感じています。来年の春、僕は定年を迎えますが、再就職再雇用は選択せず、それをやろうかなと考えているところです。






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